キング・コング

僕が始めて映画館で観たのはラウレンティス制作版 『キングコング』(1976) でした。偶然にも今回のピーター・ジャクソン監督版と同じく12月17日公開(29年前の)だったと思います。ワクワクしながら期待して観に行った映画好き少年の夢を破るしょーもない作品でした。それから数年後、モンスターズというホラー・サークル?の上映会でオリジナルの 『キング・コング』(1933) を観ました。確か芦屋小雁さん所蔵の16ミリフィルムだったと思います。これがホントに素晴らしくて感動しました。ラウレンティス版とは雲泥の差! そして数年後、まだ日本版ビデオも出ていない頃に輸入版ビデオを買って何度も観ました。
その 『キング・コング』 をリメイクするのがピーター・ジャクソンと知った時、不安は感じませんでした。ラウレンティスなどと違って、きっとマトモな作品にしてくれるだろうと。そして期待して観に行ったら、やっぱ良かったよ。やったよピータ・ジャクソン。アンタは偉いっ! オリジナルにオマージュを捧げつつ、さらにワクワクドキドキ感が増してるじゃないか! コングが登場したところぐらいから、もう涙目になってきました。うちの奥さんも珍しく!?ラストでは泣いてたなぁ。ま、昔からのファンへのサービスとして 『ブレインデッド』 のラットモンキー*1を出すぐらいの遊びが欲しかったけど、そんなマニア向けのことはしないか・・・。

*1:ラットモンキーそのものは出てこないが、船倉にある動物用の檻か何かに「ラットモンキー」と書かれてるそうです。見逃した・・・。